―――ピンポーン



あたしたちの間をチャイムが切り裂いた……。



「あぁーあ」



おもちゃを取り上げられた子どものような声を出しながら天音くんは立ち上がった。




――ピンポン、ピンポン、ピンポーン



連打でチャイムを鳴らされて

「はい、はい…」

呆れてる天音くんの声があたしの隣を過ぎていく。




現実に引き戻され、あたしはだんだん恥ずかしくなってきた。


…告白しちゃった…。


しかも、先生と付き合ってるくせに“あたしだけを好き”ってどういうこと…?


もうこうなったら、ちゃんとハッキリさせようっ!!




意気込んで振り返るとそこには……、


「…笑花ちゃんっ?」


先生がいた―――。