――ねぇ、天音くん?


“恋”って不思議だね…。


ずっと嫌いだった雨を、天音くんを好きになって好きになった。


もう見たくなかった雨を、天音くんと一緒なら笑って見られる。


あの雨の降った日に、天音くんはあたしを好きになってくれて。


あの雨の降った日に、あたしは天音くんを好きになれた。





――神様。


天音くんに出逢わせてくれて、ありがとう……。


ずっとずっと、いじわるだと思っていた神様は…。

ずっとずっと、あたしを幸せに導いてくれていたんだね…。




あたしは初めての“恋”を知って。


天音くんに“恋”をして世界が新しく変わっていく。


やっぱり“恋”って、不思議だね……。