「そこまでびっくりしなくてもいいじゃん。」 「いや、無理。」 こ、腰が抜けた…。 「何してたの?襲いたかった?」 「は!?違うし。」 「じゃあ、何?」 「…サボろうと思ってここに来たら、あんたがいたからちょっと覗いてただけ。」 「…ふ~ん。」 その人はつまらなさそうに頭を掻く。 「…覗いてるようには見えなかったけど。」 その人は小さな声で言った。 「被害妄想しすぎだし!」 「別に。てか、あんた、誰?」 「…あたし?」 あたしは人差し指を自分の顔に向けた。