鈴璃はやっぱり特別。
心を開けるってゆーか……。
だから、みんなへの態度と鈴璃への態度が変わってしまうのかもしれない。
「席着けー!!」
数学の内本が声をはりあげてる。
「やっば。ウチモっちゃん来ちゃったよ…。」
「座ろ、座ろ。」
森岡のときとは違い、みんなそそくさと座る。
ちょっとだけ、笑ってしまいそう。
授業を知らせる、予鈴が鳴った。
『内本…。授業始めんの、早い。』
って、いつもなら、苛々しちゃうのに、今日はなんか…。
微笑ましい。
声を張り上げる内本がちょっとだけ、いつもと違って見えた。
……なんか、胸がうきうきしてる。
