――翌朝。



目覚まし時計に起こされた。


「ん―…。眠……。」


カーテンの隙間から太陽の光がまぶしいほどに溢れている。
チュンチュンと言う、鳥のさえずり。

いつもと同じ朝。


「おーーい!!楓ー!?」

お決まりの声。
お兄ちゃんが叫んでいる。


「はーーい!!今起きたー!!」


あたしはベットから出ると、眠い目をこすった。
そして、カーテンを開ける。

一気に部屋が明るく染まる。

太陽の光をいっぱいに浴びながら、背伸びをした。


「ふぅ。」

小さくつぶやいて、制服に着替えた。