「あぁー。でも、我慢とかされる方がきついからね。やめてよね。」
ピシッとあたしのおでこにデコピンをする。
「いてっ!」
「楓は笑ってる方が可愛いから。泣かないで。」
「……うん。」
大丈夫。
辛くても、鈴璃がいるから。
「あ…。もぅ、5:00だよ。早く食べて帰んなきゃね。」
鈴璃が腕時計を見て言う。
「あ。ほんとだ。語りすぎちゃったよ。」
あたしはパフェを急いで食べる。
「急げっ。(笑)」
鈴璃はお菓子を次々に口に入れている。
そんな鈴璃の姿をみると、微笑ましくなる。
鈴璃は気づいてるかな……?
あたし…鈴璃にすっごく救われてる。
友達いなくて…みんなにすっごく無愛想なのに、一緒にいてくれて。
ありがと。
