――放課後。
あたしと鈴璃は学校を出てすぐに駅前のカフェに直行した。
おしゃれだけど、派手すぎなくてあたしは入りやすい感じのお店。
「いらっしゃいませ~。」
にこにこ笑顔の店員さんに案内され、席に座る。
「ご注文が決まりましたらお呼びください。」
「はーい。」
鈴璃はすっごくうきうきしてる。
「あの人かっこいい。」
店員さんが行ったあと鈴璃は小さな声で言う。
「あんた彼氏いるでしょ!」
「いいのよ。見てニヤニヤするくらい。」
鈴璃はニヤッと笑って、目をそらした。
「鈴璃…。怖いし…。」
鈴璃はとっても仲いい彼氏がいる。
一度会ったことがあるけど、すごくかっこいい。
かっこよくて、優しくて。
鈴璃、すごく幸せそう。
