愛してると言って。



………。


「楓も…。杉下くんのこと、好き。」


顔が熱い。

きっと、トマトより、りんごより、太陽より赤いと思う。

自分でもわかる。

耳の先まで真っ赤だ…。


真っ赤な顔を見られたくなくて俯いていたら、両手を杉下くんに握られた。


「付き合って……?」


小さな声で杉下くんが呟く。

「……うん…。」

握っている手の力が強くなる。


この幸せが逃げないように、強く強く 握ったんだ。

ねぇ、要?
あの幸せは嘘だったの…??