私の言葉を聞いて、白谷はしばらく考えた後、勢い良く私の方に振り向いた。
「え、何…?」
「ということは、由愛ちゃんも思ってんの?」
「は…?」
「自分は特別なんじゃないかって、思ってんの?」
白谷は口の端をあげて、私に近寄ってくる。
ベットに座っていた私は、後ずさりをすることも出来ず、固まっていた。
今の発言は、まずかった。
私にも当てはまってしまうから。
なんとかして、この状況を抜け出さなければ…!
「あ、えっと…」
そう思っていても、頭は働いてくれないし、白谷はベットに手をついてさらに近づいてくるしで、私はパニック状態に陥っていた。すると。
「はい。俺のいる保健室でイチャつくの禁止ー」
「…」
その声で、ジリジリ近寄ってきていた白谷も止まり、私には珠樹先生が救世主に見えた。

