そこには、意外な人物が立っていた。 「白谷…!?」 「しーっ。由愛ちゃん、声でかいから」 白谷はそう言って、人差し指を口元で立てながら、後ろ手で扉を閉めた。 「あ、泉。鍵閉めて」 「うぃー」 「え…っ!?」 今は授業中だというに、珠樹先生はごく普通に白谷を受け入れた。 しかも、下の名前で呼んでいたし、さらに鍵も閉めさせた。 「え、なんでそんなに、親しい感じなんですか…?」 堪らずに聞くと、信じられない答えが返ってきた。