私はムッとした顔で見ていると、颯太はニヤッと笑って。


「あれ?ご自慢の優等生ヅラが台無しだよー?」

「本当にうるさいな、ばか」


私をからかう颯太に、即座に反論する。
そして私も、朝ご飯を食べるために颯太の向かい側に座った。

ご飯を頬張りながら、私は颯太に問う。


「今日は部活の朝練ないの?」

「うん、じゃなきゃここにいないし」

「…だよね。忙しいもんね」


目線をはずして呟くと、颯太は逆に私に目線を合わせてくる。


「…何?」

「ねぇ、由愛。…何か、あった?」

「え…っ?」