「おはよう。…って、え!?」


それなりの支度を終えてから、ご飯を食べに一階に降りると、いつものリビングの風景ではない。

……明らかに、一人多い。


「な、なんで颯太がいるのよ!?」

「やあ、由愛。おはー」


私は、朝から声を張り上げてしまった。

原因である私の幼馴染・霧島颯太は、爽やかな顔して挨拶なんてしてるし。
しかも、普通に私の家で朝ご飯食べてる。


「はぁ…。あのさ、家が隣だからって、朝からしかもご飯食べに来ないでよね…」

「おー、今日は素ですね。羽月さん?」

「…うるさい」




颯太とは小学校から同じ学校で、いつの間にか幼馴染になっていた。
古い付き合いだから、もちろん本性も知られているわけで。

黒髪短髪の爽やか少年。
何気にサッカー部のキャプテンで、それなりにモテるらしい。