きっと、この先もずっと百合を愛して生きていくんだと感じた。


百合の作る旨いご飯を食べて、百合がアイロンをかけてくれたシャツをきて仕事に行き、百合を抱くんだと思う。



照れくさくて自分の気持ちを百合のように伝えられない俺だけど、百合が望むなら、精一杯伝えようと思った。




その時、百合の意識がだんだん薄れていくのがわかった。


だから俺は、


「百合、愛してる」


と言った。生まれて初めて、愛してると言った。


百合の前で初めて名前で呼んだ。



照れくさかったけど、なんだかとても気持ちがよかった。




百合は…涙を流していた。