たとえ、ここまでの流れで気持ちがバレているとしてもだ。 でも…喉の…ホントに喉のすぐそこまで来ている言葉が…言えない…。 「同じ高校に入ったら…どうするんだった?」 と、柚姫さん。 「さっきの短歌…誰を想ったの?」 と、こてっちゃん。 二人は、微笑みながら僕を見ている。 優しく温かい雰囲気を作って、踏み出せない僕の背中を押してくれているのが分かる。 でも……。