美月ちゃんも俯いたまま、何も話さない。 「こらこら、そこ!!二人の世界を作らない!!」 と、こてっちゃんは笑いながら言った後、 「君想う 桜の花弁 舞う中で 差し出すその手 私だけのもの か…。 全部が潤君の作じゃないけど…。 上の句と下の句が、二人の受け答えになっていて面白いわ。 よし、合格にしてあげる。」 と、こてっちゃんは、僕の肩を叩いた。