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「…疲れたな……」
「体力ないんだね」
「アメリアが体力ありすぎるんだろ!俺の体力はノーマル以上だ」
そんなやり取りをしながらとった宿の部屋で休んでいた。
「それにしても、宿の部屋が一つしか無いなんてな、ベッドはアメリアが使えよ」
カインは私の前に紅茶を差し出した。
「ありがとう。でも私はベッドでなくても寝れるから、カインがベッドで寝たらいいよ」
紅茶を受け取り口をつけると、何故かホッとした。
あったかい………
体の中からぽかぽかする。
「アメリアは女だろ、いいからベッドで寝ろって」
カインはくしゃっと私の頭を撫でて笑う。
このまま言い合いになりそうだったので素直に頷くと、カインは満足したように笑った。
「明日はどうするんだ?」
カインの質問に私は考える。
今日分かったのは遺体は全部で12体。
それぞれ眼球、腸を始め、耳、腕、足、頭、その他内臓や心臓などが抜き取られていた。
かぶる事無く的確に体の部品を奪っていく何か。
「きっと…集めたりてないんだ……」
まだ…まだ足りない。
全てのパーツを集めるまで…"終わらない"。
「何を?」
「…全てのパーツを…」
何の為に……?
「気味悪いな、パーツ集めて何するつもりなんだか…」
カインは私が腰掛けるベットに背を預けるように座る。
「明日は、私の知り合いに会いに行く。きっと手がかりをくれるから…」
星読みの巫女と謳われるフィリナなら………


