「…………くっ……」
―シュンッ
風がいくつもの刃となって襲いかかってくる。
―ビュンッ
「オノレ!!!!」
魔女の攻撃の隙を狙い、何とか反撃をするがダメージは少ない。
やっぱり抑えたままじゃ…
ワルプルギスの夜までに私を殺す気?
「ワルプルギスノ子…オ前ハアノ方ヲ苦シメル存在!!生カシテオクワケニハイカナイ!!!」
「あの方……大魔女リリスの事?悪いけど、前回のようにはいかないよ」
今回は私が封印をする。
出来るだけ長く、次の聖女が自分の運命を選べるように………
「私は本気で大魔女リリスを封印する。魔を司る全てを見逃さない」
「…ワルプルギスメ…先ニ裏切ッタノハ貴様ダトイウノニ…」
先に…裏切る……?
一体何の事?
「アノ方の悲シミノ深サ…負ッタ傷ノ痛ミ…私タチハ許サナイ……」
「一体何の話をしてるの?」
「何モ知ラヌカ…当代ノ聖女ヨ…。知ラヌ事ホド罪深イ事ハ無イ!!!」
―ザシュッ
「ぐっ!!!」
油断したせいで右腕を風に傷つけられた。
ポタンと赤黒い血が地へと落ちる。
腕…使えなくなったか…
指を動かそうと力を入れても、指はピクリとも動かない。
「…貴様ハ何故ワルプルギスノ血族ニ聖女ノ力ガ宿ルト思ウ?」
何故…なんて………
考えた事もなかった。
ただ当たり前に与えられた運命と力。
理由なんて…………


