何もかも嫌になって、1人で裏庭に向かって歩いていた。 その時大きな桜の木の下から、微かに声がした。 あたしは音を立てずに、そこに向かった。 そして、そっと覗いた。 そこには椎名織斗と、あたしをイジメているクラスメート数人がいた。 あたしは、驚いてその場から動けなかった。 だけど、椎名織斗の言葉に瞬間的に体が動いた。