外にでたら さっきの雨は優しかったのに今ははげしくて、なんだか怖かった。 潤はピンクの淡い色の傘をさして車の鍵をあけて体が雨に濡れないよう急いで車の中にはいった。 「ふぅ……」 ピピピ… 潤のかばんの中からケータイが音をだしてふるえだした。 「あ、ゆいかな…? もしもし?」 『もしもしー? あたしゆいだけど、 今どこにいるのよー』 「ごめんごめん。 今から迎えに行くよ」 『寒いんだから早くしてよねー』 「はいはい。 切るよ」 潤は一方的に電話を切って 車を動かし始めた。