中野 潤(24) 今は愛と両親とで暮らしている。 愛の父親は─── いない─ 「潤、今日は…」 潤のお母さんが潤を見つめる。 「わかってるよ、」 「行くの?」 「同窓会ね…平気、あたし行ってくるから 愛をよろしくね?」 「わかったわ… 愛のことはまかせてちょうだいね」 「…うん」 潤は優しく笑うお母さんに 優しくほほえみ返した。 外の雨は一向にやむ気配はない。 まるで空が泣いてるみたい。