「今、帰り?」 「はい、先輩も?」 「うん、だけど彼女待ちなんだ」 ドキッ 彼女、いたんだ…… 「あ、あたし、先生待たせてるんで…さようなら…」 「うん、ばいばい」 潤はその場から逃げるように 外にでるとまだ雨は止んでいなくて、濡れることを覚悟して潤は雨のなか走り出した。 そして潤は雨にまぎれて、涙を流した。 一目惚れだったんだ──…