「あ、あたしは、一年の中野潤です…」 「へー、潤て言うんだ。 女の子なのに珍しいな」 空は雨がザーザー降っている外を眺めながら、潤の自己紹介を聞いていた。 「さて、片付けいくか!」 「あ、はい」 「佐久川、サンキューな!」 空は慶に向かって片手をひらひらさせると保健室から出ていった。 「あの、ありがとうございました」 潤は慶にお礼をいうと、空のあとを急いだ。