「あのさ、」 実験中、菜穂が潤に話しかけた。 「ん?」 「潤て好きな人とか…」 「好きな人?いないよ」 「そうなんだー。 あ!あの先生かっこよくない!? あの…えと…柳瀬先生!!」 やなせ……? 「誰?それ」 「知らないの!?」 菜穂は「有り得なーい!!」と叫んだ。 その叫び声に反応してゆいもこっちに来た。 「何が何が?」 ゆいが菜穂にくいついた。 「柳瀬先生知ってるよね?」 「うん、かっこいい先生でしょ?」 ゆいは平然とそう答えた。