…美奈子先輩が先輩の隣にいるってことは、まだ美奈子先輩は先輩のことを好きなのかな?


きっとゆいもそう思ったに違いない。


「…久しぶり」


美奈子はにっこりと笑った。


美奈子は潤たちとはいっこ年上で高校時代の先輩だった。



「じゅーん!!ゆーい!!」


遠くからは潤とゆいを
呼びかける声。


「じゃあ先輩、また」


「あぁ、またね」



そう言って
潤たちは先輩2人と別れた。



「美奈子先輩、しつこいね」


「プッ 確かに」


潤とゆいは小さく笑った。