朝食を食べ終わると学校へ向かった。




「お兄ちゃん、いっぱいチョコもらえるといいね! 去年みたいに!!」




そう言いながら梨沙とは手を振って、別れた。





今年は貰えないと思うんだけどな……




「圭介! なに、暗い顔してんだよ?」
「涼介…おはよ」
「相変わらず女の子みたいな挨拶だな」




そんなの、わかってるよ。




「顔イケメンなのに、なんでそんな喋り方にしたんだっけ?」
「それを、今聞く? それより、バレンタインデーぐらい一人で歩いてたほうがいいんじゃない?」
「今聞く! それに、バレンタインデーはなんで一人で歩いてたほうがいいんだ??」
「だって、そのほうがチョコもらえるでしょ?」




そう言い返すと、ハテナマークを頭に浮かべていた。