今夜は東京での仕事が長引き、そのまま都内のホテルでお泊り。



俺は上着を脱ぎ、ネクタイを緩めて、一番上のボタンを外した。



ようやく、あおいのそばからも解放されて…気が休まる。
オンタイムからオフタイムに変る刹那。



部屋のドアのブザーが響く。



「誰だ?」


俺はイラッとしながらも、ドアの前に歩み寄る。


ドアスコープを覗き、相手を確かめた。



ーーーあおいだった!?