佐久間君に押されて、私は彼に携番とメルアドを教えてしまった。



彼のお父さんと瓜二つの顔と声が私を弱気にしている。
彼の顔は罪な顔だーーー・・・



いつものように右側に岳、左側に魁、それぞれの手を握って、明和の門を潜った。


ばら組の園室に到着。



「おはよう~岳君、魁君」


今朝の真理子先生は少しテンションが低め。


二人は真理子先生の様子を気にするコトなく園室に入っていった。



「すいません…桐生さん」


「!?」



くぐもった声で真理子先生は話しかけて来る。