「サクヤ??」



「ダメ?哲さん」


急に声のトーンを甘くさせて、哲を説得するサクヤ。



「わかったわ~」



哲は俺とサクヤを二人にして、病室を出た。



俺と2人になってこの男は何の話をするつもりだ?



「何から話…しようかな?」


サクヤが長い前髪をかき上げて、考え込む仕草をする。



「出会いから…話するよ~」