「!?設楽お前…あおいが秘書になった経緯を何か知ってるなー?」



捺が横目で設楽さんを詰りつける。



「…彼女はもうすぐ結婚するんですよ…」



「「えっ!!?」」


私と捺は声を揃えた。
人様の仲をかき乱しておいて…何それって感じ。




「でも…どうしても…捺のコトが忘れられないって言うから…仕方がなく…秘書に」


「ゴメンなさい…捺」



「ここまでしたんだから……捺のコトは忘れて…心置きなく結婚出来るだろ?…あおい…オンナは男に想われて結婚した方が幸福になれるぞ」



「そうね~」
あおいさんはあっさりと設楽さんに相槌する。