「うはー疲れたっ!!奈央、後はまかせた。」
「はいはい。次っ!!すぐ出て!!」
次の組が練習をこなしていくなか、面をつけながらゆらゆらと揺れている部長。
試合中のあの迫力はなんだったのか。錯覚だったのではないかと疑ってしまう。
「あ――...だめだめじゃん。集合すっか。」
「了解。一旦止めっ!!集合!!」
副部長の声に敏感に反応する女子部員達。部長の回りに一斉に円をつくった。
「「「「お願いしますっ!」」」」
「あーはいはい。練習の意味しっかり理解しながらやれ。分かった?」
「「「「はい。」」」」
「分かってんならもっと自信もって返事しろっ!!」
「「「「はいっ!!!」」」」
「はい、じゃあつづけて〜。」

