そう言って、中庭のテラスに走る。 「亮・・・?」 あたりを見回しても、 もちろん姿はない。 気のせい?・・・いや、でも確かに、 声が聞こえた。 その時・・・ “愛莉、俺だよ” 「亮・・・どこ?」 “愛莉の頭の中。詳しく聞きたいか?” 「うん・・・」 “俺とのペアのネックレス。 それを愛莉が付けてる限り、俺と会話ができる。 愛莉に憑いてるって訳じゃないんだ。 あ、愛莉がネックレスを外してると、 会話はできないけどな!”