「でぇ、マサシは宅飲みしたいわけ?
その、社会人の26歳と。」

「ちょっと、すーさん。
海智はただの友達。
しかも、遠恋中の彼女いるし。
それに、梨花も一緒だよ~。ナイナイ…。」

店がオープンして間もなくしてもうひとりの
バイトのすーさん
(26歳、フリーター:俳優志望、劇団所属)が
出勤してきた。

バイト先での舞花のあだ名は名字と関連してるからと
マサシと呼ばれたり、まっさんと呼ばれたり色々だ。

すーさんは鈴木だからすーさんらしい。
この店のバイトの主と言うほどにバイト歴は長い。

舞花はこの安定感抜群のすーさんと一緒にバイトに
入るのが楽しくてしょうがなかった。

「バカだなマサシ。
男なんてヤリたくてしょうがないに
決まってんだろ~。」

ヤラしく笑いながらすーさんが言った。