っと何も言わずに舞花をひとり残して
トイレに立った朝陽の背中に向かって呟いた。
「ごめんね。舞花ちゃん、兄貴は優しくないだろ。」
朝陽が席を立ったために話相手もなくひとりポツンと
グラスのワインを飲む舞花に陽希が話掛けてきた。
優しくないだろと声を掛けられても、正直返答に困ってしまった。
「でも、舞花ちゃんのこと、気に入ってると思うよ。
だって、他の兄弟に嗾(けしか)けられた位で
婚約者のフリを頼むような性格じゃないし。
気に入らないコを家族が集まる場に連れて来ないと思うよ。」
ニコニコと笑いながら話す陽希の『朝陽像』は
今まで舞花が感じていたものとは違っていて
妙な気持になった。
「陽希さんは彼女とか婚約者はいるんですか?」
トイレに立った朝陽の背中に向かって呟いた。
「ごめんね。舞花ちゃん、兄貴は優しくないだろ。」
朝陽が席を立ったために話相手もなくひとりポツンと
グラスのワインを飲む舞花に陽希が話掛けてきた。
優しくないだろと声を掛けられても、正直返答に困ってしまった。
「でも、舞花ちゃんのこと、気に入ってると思うよ。
だって、他の兄弟に嗾(けしか)けられた位で
婚約者のフリを頼むような性格じゃないし。
気に入らないコを家族が集まる場に連れて来ないと思うよ。」
ニコニコと笑いながら話す陽希の『朝陽像』は
今まで舞花が感じていたものとは違っていて
妙な気持になった。
「陽希さんは彼女とか婚約者はいるんですか?」