「どうしたの?
舞花ちゃん。なんだか顔色が
あんまり良くないみたいだけど…。」

舞花の様子に気が付いた朝陽の弟が
話しかけてきた。

「大丈夫デス。
ちょっと服、キツくて…。」

なんてどうでもいい理由を見つけて何とかやり過ごした。

朝陽の弟の陽希は基本的に誰にでも優しい性格のようだと舞花は判断した。

「佐田、弟には彼女がいるぞ。残念だったな。」

っと意地悪く朝陽が言ってきた。

(なんでこんなに意地悪なんだろう…。)

心の中でため息を吐きながら

「そんなんじゃないです…。
フクテンの意地悪。」