「あら、女の子同士が顔見知り
だったんだね。
それじゃぁ、これからも
仲良く出来るね。」

舞花と花菜のやりとりを見ていた
高羽家の祖母(朝子 あさこ)が
口を開いた。

「まぁ、可愛らしい。
朝陽とはいくつ離れているの?」

舞花を一瞥し、まだ幼さが残る
可愛らしい顔と
若さに驚いていた様子で尋ねてきた。

「確か、今は12個離れています・・・。
私が20歳で、朝陽さんが・・・。」

「32歳。こないだ誕生日来て
32歳になったんだ。

舞花は早生まれだから学年は11個差。
年齢は殆ど12個差だけどな。」

「学年なんて、社会に出たら
関係ないわ。 
朝陽は一回りも離れた子に手を
出したのね…。

親御さんに申し訳ないわ。」

呆れ顔で祖母は朝陽に詰め寄った。