「あれ、あなたは確か、
今年うちの病院に実習にきてくれるって
話してくれた子だよね?」

舞花を助けたのは陽希の恋人の
花菜だった。

花菜は昨年末に、舞花のアルバイト先の
カウントダウンパーティーに来たことが
あり、そこで話した舞花を覚えていた。

「あ、はい。そうです。
覚えていて下さって嬉しいです。」

舞花は柔らかい笑顔で笑った。

花菜は総合病院の相談員として
勤務している。
福祉の職場の最前線で働く姿は舞花の
憧れの姿でもあった。

(こんな所でまた会えるなんて
嬉しい。)