A☆New☆彡Holiday!!

その学生がどうなったのか聞くと

「もちろん、帰ってもらったわよ。
うちは、病院だからね。

学生だって言っても、公的な場所と私的な場所の
区別が付かないような子を実習させたら
患者さんに迷惑がかかでしょ。

一番大切なのはそこ。
あなたも、学生だけどここにいる間はうちの
職員って外部から見られていると思って
行動してね。」

っと、言い門崎は舞花に病院の資料の束を渡した。

「まずは、うちの病院がどういうところか
資料を見ながらまず自分なりに勉強してみて。

午後になったらいろいろ聞くから。」

膨大な資料を前に、門崎が去っていく後ろ
姿も見えなかった…。

(また、座学…。)

舞花は職員に聞こえないようにため息を吐き

(実習に来たら、すぐに患者さんと話が
出来るわけじゃないんだ…。)

と肩を落とした。

でも、何も意味がなくて資料を渡すわけは
ないんだから頑張って読もう。と思い直し
大きく息を吸い込んだ。