靴を脱ごうとした私を見てマリアが言った。
「あぁ、ごめんごめん。つい癖で…」
マリアは奈々はいつもそう言いますね、といって廊下を歩き出した。
ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*
すっきりとしたリビングに案内された私は真ん中にあるテーブルのいすに腰掛けようとした。
「奈々、そこは充電用のいすですよ。あなたはここ。」
マリアはとなりの『ミカ』とかかれたいすを指差した。
「あら!ごめん、気がつかなかった!」
「無理もありません。」
「内側にコンセントがついてるかついてないかくらいで、見た目はなんでもないただのいすですから。」
確かに間違えた充電用のいすは手をかける部分の内側にコンセントがついていた。
「本当だ…」
「まぁ…中身はだいぶちがいますけどね」
見た目はなにも変わらない…
違うのは中身だけ…
(これってまるで…)
