「奈々はどうしてそんなにカッコつけてるんですか。」
「は?」
「もう少しゆっくり読めば…わかると思いますが。」
「ゆっくり…?」
私は心の中でゆっくり読んでみた。
(スパゲティ…スパゲティ…ス・パ・ゲ・ッ・ティ…ああっ!)
「スパゲッティ!!」
「やっとわかりましたか。」
マリアがふぅとため息をした。
「やっぱり人間は頭の回転が遅いですね。」
「そりゃあね」
私は笑った。
「ま、とりあえずおはいりなさい。」
マリアが玄関の扉をボタンで操作しながら言った。
「えぇ。おじゃましま―」
「靴は脱がないでくださいね?」
