「これはロボットのらんちゃん」
美香は食い入るようにそれをみたが目にはうつってなかった
見る振りをしたのかもしれない
私はかまわずにカッターを取り出した
「このらんちゃんを切ります」
美香は怪訝そうな顔をした
「それで人間かロボットか分かるんですか」
「分かるのよ」
私はらんちゃんの手首をカッターで軽く引っかけた
するとらんちゃんの手首に灰色の線がくっきり浮かび上がった
そりゃあそうだ。
彼女はロボットなのだから。
人間ならこんなことありえない。
うっすらと、赤い血がにじむはずである。
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