私はある家に向かった。


「懐かしいわね…」


ビルだらけの中にある小さな赤いレンガの家はまだ健在だった。


私が家の前にたつとドアが開いて、バリアーを通して懐かしい顔が見えた。


「マリア…」




「…奈々?」





「そうよ、マリア…奈々よ…いつぶりかしら?」