「邪魔がはいったのか…可哀想に」
「ねえ、恭介はさ。その…里美の言うとおり昨日…こっ、告白、するつもりだったのかな…?」
「多分ね」
「いつから私のこと…」
「ずっとだよ。葵は気付かなかったかもしれないけど、小学校の時からだと思う」
小学校って…そんな前から?
だって恭介とは喧嘩ばっかだし、私に対する態度は男友達そのもの。
それにずっと先輩のこと応援してくれてたから…
全然気付かなかった。
私、最低じゃん…
知らないうちに恭介のことずっと傷付けてたんだ。
先輩のこと相談したりして…
恭介はどんな気持ちで聞いてたの?
「今最低だ、とか思ってる?」
里美は私の心を読み取ったかのような絶妙なタイミングで言った。
「……」
「それは違うよ。葵は恭介の気持ち知らなかったんだし、恭介は葵が相談してくれるのが嬉しいって言ってた。頼ってくれるのが嬉しいって」
胸がズキズキと痛む。
恭介はどこまで優しくてお人好しなのよ…
もっと自分を大切にしなきゃ駄目じゃん。

