さくら色 〜好きです、先輩〜


部の雰囲気は本当に和やかだった。

これが練習が始まるとガラッと変わり戦場になるから凄い。


ふと視線を感じ目をやると、恭介と目が合った。

あれから恭介とは話してない。

日中は気まずくて避けちゃってたし…

今も無意識にパッと目を逸らしてしまった。



今朝、里美に言われたことが頭の中をぐるぐる回って離れない。


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「昨日、告白された?」

「…っ!ゴホゴホ!」


登校中、里美が突拍子もなしにそんなこと言うもんだから思わず噎せてしまった。


「ビンゴ?」

「うっ…されてないよ」

「え?されてないの?」


里美は「おかしいな〜」と考えるように首を傾げた。


「…けど」


私は昨日のことを里美に話した。