さくら色 〜好きです、先輩〜


「葵!!」



…っ!…今の声…



「先輩…?」


開いた道の先に見えたのは…


二年間ずっと会いたくて堪らなかった愛しい人の姿だった。



どうして…?


これは夢?


だって…だって先輩は日本にはいないはずなのに…


確かに今目の前にいる。



「卒業おめでとう、葵」

「何で…?だって、帰国するなんて…」

「言ったろ?絶対会いに行くって」


先輩は持っていたオレンジと黄色の花の大きな花束をかざし、優しい笑顔を見せた。

その久しぶりの笑顔を見て私の疑問なんてすぐに消えてしまった。


「ただいま」

「おかえり!!!」



頬に涙が伝ったと同時に私は走り出した。

先輩は大きく腕を広げ、飛びつく私を受け止め抱き締めた。

離れていた二年間を埋めるように強く、強く…