さくら色 〜好きです、先輩〜


卒業式は感動の中、無事に終わった。

HRが終わっても皆帰らず友達と写真を撮ったりして別れを惜しんだ。


そんな時、


「ねえ、なんか外騒がしくない?」


教室の窓から外を見ると外にいる殆どの人がある一点を見てキャーキャー騒いでいた。


「ここからじゃよく見えないね」


那奈は背伸びをして体を窓から少し乗り出している。



バタバタバターーーー!


「葵!いる!?」


教室に入って来たのは興奮状態の里美だった。


「どうしたの?そんな慌てて」

「いいから!ちょっと来て!早く!!!」


里美は私の腕を引っ張り外に連れ出した。


さっき教室から見た人集りはもっと増えていて、皆の視線の先に一体何があるのか全くわからなかった。


「里美…何なの?これ…」

「いいから!!すみません!ちょっと通して」


その人集りは私達を見ると道を開け始めた。