さくら色 〜好きです、先輩〜


「小野田先輩と夏樹さん、A代表に選出されたって!」


卒業式の日に嬉しい知らせが届いた。

二人はこの二年であっという間に有名になって日本代表ユースでも活躍していた。


「すげぇな…二人もそうだけど桜井先輩も、あんな強豪チームでレギュラーだぜ!?」


先輩は国立で少し痛めてしまった古傷の治療とリハビリをするために、その強豪チームのユースで試合に出て調整をしていた。

そして去年から本格的に強豪チームと契約して直様レギュラーとして名を広めた。


「俺も三人に負けないように頑張んないとな!!そういえば桜井せんぱ…」

「ちょっと!清水君!先輩の話は…」


那奈が恭介の口を抑えて言葉を遮った。


「そんな気遣わなくて平気だって!恭介!本当に頑張ってよね!!幼馴染としてホント鼻が高いわ」


先輩は忙しくてこの二年間一度も帰国してなかった。


“早く一軍になって、そしたら葵に会いに行く”


先輩…私はその言葉を信じて待ってていいんだよね?