さくら色 〜好きです、先輩〜


若菜先輩が教えてくれた。


“海外に行きたいけど…行きたくない”って先輩が言ってたって。


その理由は、きっと私…

私がいるとどうしても先輩の邪魔になる。

そんな私が出来る事は先輩の決めた事を応援すること。


「たまたまプライベートで日本に来てたイギリスの有名は監督が選手権の決勝をテレビで見て、俺を自分の下で育てたいって言ってくれたんだ。俺は…その話を受けた」

「海外から話が来てて悩んでること、知ってました。気になったけど、話してくれるのずっと待ってたんですよ」


私は明るく振舞った。

こうしないとすぐ泣いてしまいそうだから。


「相談しないで勝手に決めてごめん…いつ日本に戻ってくるかわからない。待っててくれとは言わない。だけどこれだけは覚えておいてほしい。俺はこの先もずっと葵が好きだ」


心臓が震える…

こんな感覚初めてだった。

この言葉だけで強くなれる。