祝賀会が終わり、久しぶりに先輩と二人で帰ることになった。
「祝賀会楽しかったですね!でも、明後日の部活から三年生はいないのか…」
「寂しい?」
「…寂しいです…凄く」
三年生は皆本当に優しくて面白くて、私達後輩にとってとても大きな存在だったから…
「ほら…」
先輩は右手を開いて私の前に差し出した。
私はその先輩の右手に自分の左手を重ね指を絡めた。
「引退しても、卒業しても、俺は葵の側にいるから」
先輩の言葉と手の温もりに胸が高鳴った。
「あああ、あの!決勝戦の時、夏樹さんと何話してたんですか?」
私はさっきまでの甘い雰囲気が何だか恥ずかしくて話を逸らした。

