小野田先輩達やベンチにいた補欠の選手が先輩に駆け寄って、先輩を騎馬戦のように持ち上げる。
先輩は騎馬の上で満面の笑みを浮かべながら仲間達と喜びを分かち合っていた。
私は感無量で何も言葉が出なかった。
応援席がお祭りムードになる中、私は一人涙を流した。
先輩が騎馬を降りた後、夏樹さんと硬い握手を交わしていた。
先輩も夏樹さんもとてもスッキリしたような面持ちで。
きっとこの二人はもう大丈夫。
これからはライバルとしても仲間としても良い関係を築いていけると思う。
そして休む暇もなく表彰式が行われた。
選手一人一人にメダルが送られて、最後に小野田先輩が優勝旗を受け取った。
小野田先輩が優勝旗を高く掲げたと同時にパーンッと色鮮やかな紙吹雪が舞い上がる。
まるで桜がゆらゆらと舞うように…
選手達は先生を胴上げしてその場で集合写真を撮った後、応援席に向かって手を振りながらグラウンドを回った。

