さくら色 〜好きです、先輩〜


だけど階段を数段降り、踊り場に差し掛かろうとした時。


ーーーーガシャン!!


「きゃあ!!何!?」


私達は足を止め、一斉に振り返った。

大きな物音は視聴覚室から聞こえたものだった。


「し、下からじゃないかな?ねえ?那奈」

「二人とも…さっきから怪しい。どいて」


私が誤魔化そうとするも、里美は怪訝そうな顔で私達の腕を払い階段を駆け上る。

その後ろ姿を慌てて追い掛けて腕を掴んだけど、里美は反対の手で視聴覚室のドアを思いっきり開けた。


「な…に?これ…」


私達は目を見張った。

視聴覚室の中では、床に倒れてる佐々木君の胸ぐらを掴んだ状態で板橋先生がその上に跨っていた。

机と椅子は乱れ、香緒里ちゃんは泣きながら「止めて!」と何回も繰り返している。